熟年離婚とは妻側にどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか

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妻側から見た熟年離婚のメリットとデメリット

熟年離婚する人は、少なくありません。

平均寿命も延び、考え方や価値観が変化しているいま、また新しい人生を送りたいと考える男女も多いのです。

子供が成人し、手が離れたあと、パートナーとの今後を考えた結果離婚を決断する人も多くなっています。

どんな理由にせよ、老後は夫と離婚したい、と考えている女性は珍しくないのです。
ですが、年を取ってからこれまでの生活を変えるのは不安だ、と考える人も多いでしょう。

今回は、熟年離婚を視野に入れている女性向けに、妻の側から見た熟年離婚のメリット・デメリットについて簡単に解説していきます。


妻の側から見た熟年離婚のメリット

まずは、妻の側から見た熟年離婚のメリットをみていきましょう。


1. 定年退職後、毎日家にいる旦那と顔を見合わせなくて済む


まず、夫が勤め人で、妻が専業主婦の場合、夫は定年退職後、毎日家にいることになります。

男が外で働いてお金を稼ぎ、妻が家事・育児の再生産労働に携わる、という形のことを性別役割分業と言います。

これは、性別にもとづく役割の分担のことであり、現在は、性別にもとづいてこういった固定の役割を押し付けるのはよくない、と考える人がたくさんいますが、昔は、当然だとされていた時代がありました。

そうやって長年、家庭にいた女性も、時代の流れや夫の定年を機に少し家庭の仕事から解き放たれたい、と考えたり、毎日なにもしない夫の世話をするのは馬鹿らしい、と考える人がいても不思議ではありません。

定年退職した夫が、自分はもう仕事を辞めたから、今度は家事をふたりで半分ずつしよう、と言えるような人だったら、妻も愛想をつかさないかもしれません。

ですが、何十年も家事を妻に押し付けてきた男性が、定年したからといって習慣を変えることは稀です。
家にいるのに家事をすべて任せきりの夫を見るのは、多くの主婦にとってストレスでしょう。

熟年離婚すれば、そういった、外で働いているわけでもないのにエラそうな夫、家事を労働として認めず自分は何ひとつしようとしない夫の姿を見ずに済みます。つまり、ストレスから解放されるのです。


2. 自分の好きなように自由に生活できる

一人暮らしは楽しく、そして自由です。誰に気を使う必要もなく、好きなときに起きて、好きなところへ出かけ、好きなようにお金を使えるのです。

夫と一緒に暮らしていた時に感じていた様々な窮屈さから解放されることはとても大きな変化と言えるでしょう。


3(夫の退職金のほうが高い場合)退職金を財産分与の対象にしやすい

熟年離婚の場合、退職金も財産分与の対象となりやすいので、夫の方の退職金が高い場合、財産分与の金額が期待できます。


退職金の財産分与には、婚姻期間の長さも影響してくるので、長年連れ添った夫との離婚の場合、夫の退職金の財産分与で思ったよりも多くの金額を得られるかもしれません。


4. 配偶者や、その親族の介護に関わらなくていい

配偶者や、親族の介護に関わる必要がなくなる、というメリットもあります。
介護というのは想像以上に大きな負担となるものです。

お互いに想い合っている夫婦の介護でも、なかなかに苦しいものでしょう。
とすると、離婚を考えるほど気持ちが無くなってしまった相手の介護はほぼ苦痛にしかなり得ないですよね。

相手の親族の介護となるともっと大変でしょう。
離婚することによって、その役割を担う必要はなくなります。

妻の側から見た熟年離婚のデメリット

次に、妻の側から見た熟年離婚のデメリットについても確認しておきましょう。

1. 年金が少なく、生活が苦しい

これまで会社員でなかったなど、年金の金額が期待できない場合、年金が少なく生活が苦しくなりがちです。
ですが、熟年離婚の場合、夫の年金も財産分与対象になるケースもあります。


2. 孤独になる

自由は孤独と表裏一体です。熟年離婚は自由を感じられる代わりに、孤独も感じる可能性がアップします。


年を重ねてから離婚して急に一人暮らしになると、自分でも予想していなかった虚無感に気付き、精神的にふさぎ込んだり認知症などになりやすいというリスクもあります。


3. 子供に負担をかける可能性がある

両親が熟年離婚した場合、子供に多かれ少なかれ負担をかけてしまう可能性はあります。
高齢の親がひとり暮らしをするとなると子どもは何かと心配になりますし、場合によっては子供夫婦の家に一緒に暮らすことになるケースもあるでしょう。

そういった面で、子供にお世話にならなくてはいけない状況になると、親である自分自身が肩身の狭い思いをすることになるかもしれません。


さいごに

今回は、熟年離婚のメリットとデメリットについて紹介しました。
長年一緒に暮らしてきた人と決別するのは勇気がいることでしょう。

自分が本当にのぞんでいるのはどういった生活かを吟味し、決断が難しい場合は、まずは別居する、など段階を踏んで考えてみましょう。

また、別居中は婚姻費用の請求ができますので、詳しいことは弁護士に相談してみましょう。


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