離婚の原因ランキングTop10、離婚理由は男女でこんなに違う!
3組に1組は離婚すると言われている現代。離婚は誰にでも起こり得ることです。
厚生労働省の調査によると、離婚する確率が一番高いのは、
同居5年未満の夫婦だとか。その中でも、同居2年目の夫婦の離婚数が最も多いという結果になっています。
お互い他人と生活することに慣れていないため、
様々なぶつかり合いから離婚に至っているのだと考えられます。
また、20年以上連れ添った夫婦が、熟年離婚するというケースの数も、平成17年以降、高い水準を保ったままです。
結婚は、かつては「一生添い遂げる」のが当たり前でした。
離婚が増加した現代でさえ、結婚当初から離婚するかも、なんてことは考えていない人がほとんどでしょう。
では、彼らは、なぜ離婚に至ってしまうのでしょうか?
好きで一緒になった二人ですから、できれば諍いをすることなく、
幸せに暮らしていきたいですよね。
今回は、離婚の原因トップ10をご紹介します。
離婚の原因を知ることで、離婚を考えるような状況に陥らないためのヒントを探っていきましょう。
幸せな結婚生活を送りたい、という方はチェックしてみてください。
今回は、裁判所が行った司法統計から作成した、男女別離婚原因トップ10ランキングを発表致します。
参考:司法統計「平成30年度 家事事件編」(裁判所HP)
注目すべきは、男女で離婚原因のランキングに差異がある、ということです。
では、早速見ていきましょう。
【女性】離婚の原因トップ10
まず、女性側が離婚を申し立てたときの、
離婚の原因トップ10を見ていきましょう。
- 第六位 浪費する
- 第七位 家庭を捨てて省みない
- 第八位 性的不調和
- 第九位 家族親族と折り合いが悪い
- 第十位 酒を飲み過ぎる
男性との性格が合わないというのが、もっとも多い離婚の原因となっています。
性格と一言にまとめましたが、その範囲は広く、夫婦によってかなり違いがあります。。
例えば、夫と趣味が合わないという理由で離婚をしたいと考えるケースもあれば、
生活習慣が夫婦でまったく違うためにすれ違いが多くなり、離婚を決意したケースもここに含まれます。
夫が生活費を家に入れてくれないために、生活に必要な物を購入する資金が不足する場合がこれにあたります。
それどころか、生活費が必要な事を夫に伝えると、「お前の管理の仕方が悪い」と責任転嫁して攻撃するなどのケースも存在します。
家事や子育ての分担の結果妻の収入が少ない(もしくはない)ときに、その経済基盤の弱さを突いて、モラハラや精神的なDVに発展させてしまう夫もいるようです。
夫から心無い言葉を浴びせられる、少しでも口答えをしようものなら激しく叱責される、妻本人に暴力を振るわなくとも物に当たるなどの暴力的な行為を繰り返す、など、「精神的なDV」「モラルハラスメント」と呼ばれる行為がこれに当たります。
精神的な虐待は肉体的な虐待よりもさらに発覚しづらく、長期化することにより、「夫に逆らうことそのものが悪いことだ」と刷り込まれてしまうと、離婚までかなりの時間を要します。
夫からの暴力に耐えられなくなって離婚を決意する女性もいます。
いわゆる「肉体的なDV」に値するのが、この項目です。肉体的なDVを原因とする離婚は、夫からの暴力の内容と証拠の有無によって、離婚までにかかる時間や請求が認められる慰謝料の額に違いがあります。。
また、夫からの暴力を受けている妻は、さらに暴力を振るわれることを恐れてなかなか夫に離婚を言い出すことができないことがあります。
そのようなケースでは、妻が肉体的にも精神的にも参ってしまい、離婚までにさらに時間がかかることも少なくありません。
離婚の原因で一番多そうに思われる異性関係ですが、妻側からの申し立てによる離婚原因のランキングでは五番目になります。
夫の不倫が原因で離婚をする場合、不倫の証拠を集めたり、不倫相手との交渉もあったりと、なかなか離婚の話が進まないケースもあります。
夫の不倫が原因で離婚をするなら、事前の準備がとても大切になります。
【男性】離婚の原因トップ10
次に、男性側が離婚を申し立てたときの理由についても見ていきましょう。
- 第六位 浪費する
- 第七位 同居に応じない
- 第八位 暴力を振るう
- 第九位 家庭を捨てて省みない
- 第十位 生活費を渡さない
結婚してみてから、妻の性格と自分が合わないと感じる男性は多く、そのような男性は次第に家に居るのも苦痛に感じるようになることがあるようです。
妻から事あるごとに小言を言われたり、自分の趣味にまで立ち入ってくることに耐えかねて離婚を決意してしまう男性も多くいます。
女性側ランキングの「暴力を振るう」に対して、男性側では精神的な虐待が二位につけています。
仕事を終えて家に帰ってくるたび、妻から心ない言葉を浴びせられ、精神的に追い詰められる。
長期間に渡り精神的な虐待やモラルハラスメントを受けると、心身のバランスを崩してしまうのは、男女ともに変わりありません。
男性の側では「妻にひどい目に遭わされている」ということを誰かに相談できない人も多く、こちらも離婚までかなり時間を要する傾向にあります。
妻の不倫が原因で離婚をするケースももちろんありますが、男性が妻以外の女性に好意を持ち、妻と離婚をして不倫相手の女性と結婚しようとするケースもあります。
妻が不倫をしていた場合では、妻に責任があるので離婚の話合いもスムーズに進みますが、夫が不倫相手と結婚したいがための離婚の場合、妻との離婚交渉は拗れる可能性が非常に高いです。
夫の両親や兄弟、その他の親族と妻が仲違いをしたり、親族との付き合いを拒む妻と離婚したいと思う男性は多いようです。
男性の場合、将来的には両親と同居を考えている方もいると思います。
しかし、妻が両親との同居を嫌がったり、同居をしても妻が夫の両親を邪険にすることもあるようです。
性交渉を長期に渡り拒否される、いわゆるセックスレスはこれに含まれます。
また、性交渉の回数、方法に異常性がある場合も、この内容にあたります。
性交渉には、子供を作るという以外に、夫婦間のコミュニケーションの手段としての側面を持ちます。
これに不満があると、離婚を考える男性が多いようです。
男女別の離婚原因ランキング、トップ10を比較してみると、
ひとつ明らかなことがあります。
それは、男女ともに、第一位は「性格が合わない」を挙げていることです。
これらの夫婦が、結婚当初から「性格が合わない」と考えていた、
とは考えにくいですよね。
日々の生活を送っていく上で、生活スタイル、ものごとに対する姿勢、ひいては笑いのツボのようなささいな事柄に至るまで、様々なズレが生じ、それらすべてをひっくるめて「性格が合わない」という判断をしてしまうのでしょう。
男性側の離婚原因第四位、女性側の離婚原因第九位の「家族・親族と折り合いが悪い」などは、結婚前にはなかなか判断しづらい項目のため、致し方ない側面があります。しかし、本人同士の「性格が合わない」ということは、結婚前にお互いをよく知ることで、もしかしたら気が付けた点かもしれません。
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結婚後に「こんな人だと思わなかった」と思うはめにならないためにも、婚姻届けにサインする前に、お互いが一緒に住むことに適しているのか確認しておいた方がいいでしょう。
そう考えると、結婚前に一定期間同棲しておくことは、
離婚を未然に防ぐためにある程度役立つかもしれません。
しかし、人の性格・ライフスタイルは時とともに変わっていくものでもあります。
結婚当初は「性格が合う」と思っていたとしても、結婚後時が経つにしたがって 「性格が合わない」と感じるようになってしまうリスクは、どんな夫婦でもゼロとは言えないでしょう。
違った環境で育った二人なので、「性格が合わない」のはある意味当たり前のことだとも言えます。「性格が合わない」まま、お互い不満をつのらせて、結婚生活を破たんさせないために、「合わない」と思うことがあっても、お互い譲り合ったり、話し合ったりしながら、共に生活していける信頼関係を築いていくことが重要でしょう。
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次に気になるのは、女性側の離婚原因第四位に「暴力を振るう」があることです。男性側は第九位にランクインしています。
また、「精神的に虐待する」は女性の離婚原因の第三位、男性の場合、第二位にランクインしています。
「暴力をふるう」。「精神的に虐待する」。これらはDVと言われる家庭内暴力です。
かつては離婚理由として、精神的な虐待よりも肉体的な暴力のほうが上位にありました。
これもランキングから姿を消してはいませんが、現在では精神的な暴力が、離婚理由として上位につけています。
これは、「精神的なDV」という概念が広まったことで、黙って耐え忍ぶことしかできなかった層が訴え出られるようになり、今までも潜在的にあったものが見えるようになった、と考えることができます。
精神的にであれ肉体的にであれ、暴力が離婚原因の上位にあることは驚くべきことです。
結婚前からそのような暴力をふるわれていたとしたら、結婚に踏み切るケースはそう多くはないと考えられますから、結婚生活を送る中で、配偶者からDVを受けるようになった、と予測できます。
また、内閣府男女共同参画局が行った平成26年の調査資料によると、 年間92人の女性が夫により命を落としています(嘱託殺人、保険金目当ての殺人なども含む)。DVは単に離婚の原因ではなく、命を奪いかねない犯罪であることがうかがえます。
DV被害にあった場合は、男女ともに、「修復しよう」「私が彼(彼女)を変えよう」と頑張りすぎることで、最悪の事態にもなりかねません。
ですから、なんらかの暴力を振るわれている場合は、「離婚は避けたい」と思っていたとしても速やかに距離をとり、国や地方自治体が設置する女性センターなど専門の機関に相談するのがよいでしょう。
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- 男女ともに離婚原因のナンバーワンは性格の不一致
- 肉体的・精神的暴力は大きな離婚の原因になりえる
せっかく一緒になった夫婦、できれば離婚は避けていきたいですよね。ささいな行き違いから離婚に至らないためにも、誠実に話し合える関係を築いていっていただきたいと思います。
ただし、肉体的・精神的暴力がふるわれるような場合には、一人で問題を解決しようとせずに、その場から逃げるか、専門の機関に相談することをおすすめします。
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