浮気の慰謝料が請求できないケースとは

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探偵に聞いてみた


浮気の慰謝料が請求できない6つのケースとは?

パートナーが浮気をしていたとわかったら、悲しくて辛いですよね。
できれば慰謝料を請求してしっかり償ってもらって、反省を促したい……そう考える人もいらっしゃるでしょう。

慰謝料はパートナー、浮気相手の両方に請求することができます。
通常、浮気の慰謝料の相場は30万円〜100万円ほどだといわれていますが、注意していただきたいのは、この金額が、両者へ請求できる額の合計だという点です。
なので、この金額のうち、いくらをパートナーに請求するか、浮気相手に請求するかを検討することになります。

ですが、場合によってはパートナーが浮気をしているにもかかわらず、慰謝料を請求できない場合があるのです。

今回は、浮気の慰謝料が請求できないケースを簡単にご紹介していきます。
「確実に浮気の慰謝料をとりたい」という方、ぜひしっかりチェックしておいてください。


浮気相手に慰謝料が請求できないケース

浮気の慰謝料は、パートナーだけではなく浮気相手にも請求できますが、ここでは、例外として浮気相手に慰謝料を請求することができないケースをみていきましょう。

1)「既婚者だと知らなかった」

浮気相手が、パートナーを「既婚者」だと知らなかったケースです。
たとえば、妻が浮気相手の男性と「婚活サイト」で出会ったとします。
婚活サイトは表向きは結婚を望む独身男女が登録するものですが、妻が「自分は独身だ」というウソをつき続けて相手の男性と関係を持ち続けていた場合、浮気相手の男性に非はありません。
このように、「自分は独身だ」と浮気相手にウソをついて関係を続けていた場合は、浮気相手に慰謝料を請求することはできません。


2)浮気相手の意思ではなかった

法律上の浮気とは、不貞行為、つまり肉体関係のことです。
強姦などで力づくで肉体関係を結んだ場合は、浮気とはなりません。この場合は浮気の慰謝料を請求することはできません。


配偶者・パートナーに慰謝料が請求できないケース

つぎに、配偶者・パートナーに慰謝料請求ができないケースもみていきましょう。

@婚約も結婚もしていなかった

不貞による慰謝料は「婚姻関係」がある場合にのみ請求することができます。
恋人同士であっても婚約をしている証拠があれば、請求は可能です。
ですが、婚姻の意思が明確でないただの恋人関係であれば、慰謝料の請求はできません。


A 夫婦関係がすでに破綻していた

婚姻関係が完全に破綻したあとで始まった浮気については、慰謝料は請求できません。
「婚姻関係が破綻していたかどうか」の判断には様々な要因がありますが、わかりやすいのは、別居していた期間があるかどうか、です。
別居期間が3〜5年ほどと長期化している場合は、「すでに婚姻関係は破綻していた」とみなされ、その間浮気をしていたとしても慰謝料請求ができない場合があります。


B 証拠がなかった

当然ですが、「浮気をしているかもしれないから」という憶測だけで慰謝料の請求はできません。
浮気を理由に慰謝料を請求するなら、きちんとした証拠が必要です。

ただ、証拠と一言にいっても、裁判になった場合、証拠として効力のあるもの、弱いものがあります。
たとえば「愛してるよ」のラブラブメールや、寄り添うツーショット写真などだけでは、裁判では証拠として採用されないことがあります。

確実なのは、「ラブホテルへの出入り写真」「浮気相手の自宅への出入り写真」など、肉体関係を彷彿・証明できるものです。

証拠がなければ、パートナーが不貞を否定することも考えられます。慰謝料を確実にゲットするためには、探偵事務所や興信所に依頼してラブホテルなどへの出入り写真を押さえておくことをオススメします。


C 時効が過ぎていた

浮気の慰謝料請求には時効があります。

このうち、いずれかの期間が経過すると、慰謝料を請求する権利がなくなってしまいます
たとえば浮気を知っていながら黙っていて「いつか慰謝料を請求してやる」と思って訴えるのを保留にしていると、いつの間にか時効を迎えていた、ということがありうるのです。
慰謝料を請求したいなら、浮気の証拠を掴んだ時点ですみやかに請求しておくのが得策でしょう。


浮気の慰謝料が請求できない場合もある

今回は浮気をしている(いた)にも拘わらず、慰謝料を請求することができない6つのケースについて解説していきました。

浮気をされた方は、心に深い傷を負うでしょう。
慰謝料の請求を行うことで、その傷が癒えるわけではありませんが、浮気した配偶者に後悔の念を抱かせるために有効な方法である場合が多いのも事実です。

「慰謝料を請求したい」と考えた場合、請求できない要件をしっかり確認し、浮気の時効や証拠をしっかりと押さえてすみやかに請求を行いましょう。


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