使える浮気調査の報告書とは
浮気調査の報告書が重要な理由、裁判で通用しない報告書とは?
パートナーの浮気を疑い、探偵事務所や興信所にパートナーの行動調査を依頼した場合、大事なのはその調査結果を記した報告書の存在です。
どれだけ浮気調査が得意と言っている事務所でも、報告書がずさんではまるで意味がありません。
今回はそんな浮気調査の報告書について確認してみましょう。
どんな報告書が優れた報告書なのか?
どんな報告書がダメなのか?
ポイントを確認しながらチェックしていきましょう。
離婚についての話し合いは3段階
探偵に依頼する浮気調査は料金が高額になるので、報告書も重要になるというような抽象的な理由で重要としているわけではありません。
浮気調査の結果、パートナーが浮気をしていることがハッキリしたとしましょう。
そしてその結果を見て離婚する決断をした場合を想定してください。
まずあなたは、その浮気調査の報告書をもとに、パートナーと離婚についての話し合いを始めます。
これが「離婚協議」であり、この話し合いで双方が納得して離婚に至るのを、
「協議離婚」と言います。
離婚協議では双方折り合わず、第三者に調停を依頼するのが「離婚調停」。
お住まいの地域の家庭裁判所に訴え、調停委員立ち合いの元で離婚について話し合います。
弁護士など代理人を立てるケースもあり、この調停の場で離婚が成立すれば
「調停離婚」となります。
この調停の場でも双方が納得できないとなると、離婚の話し合いの場は法廷へと移ります。最終的には裁判官に判決を出してもらう「裁判離婚」がこのケースです。
ご覧のように離婚の話し合いの場は3段階存在し、本気で離婚を考えているのであれば、最悪裁判になる可能性があることを知っておきましょう。
浮気調査の報告書が重要な理由
そこで重要になるのが浮気調査の報告書ということになります。
裁判にまで至ってしまった場合、パートナーの不貞行為の有無を判断するのは裁判官ということになります。
その裁判官の目から見ても、パートナーの浮気を認定できるかどうかは報告書次第。
パートナーの浮気は間違いないと判断されれば、おのずとあなたに有利な判決を得られるということになります。
最終的には裁判の証拠としての能力を問われる可能性を持っているのが、浮気調査の報告書ということになります。
探偵に浮気調査を依頼する場合には、必ず報告書のサンプルを見せてもらうようにしましょう。
では、ここからはサンプルの報告書を見せてもらったときに、チェックするポイントを確認しておきましょう。
ポイントは第三者が見ても分かるかどうか
つまり第三者である裁判官が見ても、明確に不貞行為があったと推測できるものでないといけません。そう考えると、チェックすべきポイントが絞り込めます。
最大のポイントは画像、もしくは映像です。
パートナーが浮気相手と思しき人物と、いつ、どこで、何をしたのかという証拠になり得るのはやはり画像や映像ということになります。
この画像や映像のレベルが低い探偵社は、はっきり言って浮気調査の能力が疑わしいということになります。
写真のポイントは、できるだけ全身が写っていること、写っている人物が、確実にパートナーであることが判別できること、いる場所が明確にわかることというのがチェックポイントとなります。
裁判や調停の場では、写っている人物の判別をするのは、その人物を知らない他人(調停委員もしくは裁判官)です。
顔や髪形、体型や身長などがハッキリと判別できる必要があります。
さらに相手の顔や、いる場所の特定ができる写真であれば、証拠能力の高い写真ということになります。
写真以外では報告書がどこまで細かく記されているかというのもチェックポイント。
できるだけ時系列に沿って、細かくパートナーの行動記録が記されているのがベストです。
仮にパートナーが会社を退社してから帰宅するまでの間に不貞行為を働いていたとしたら、その間の行動記録が細かく写真とともに残っていることが重要です。
また、対象者が車で移動している場合は車種やナンバーの判別が可能な画像が、タクシーで移動している場合はタクシー会社とナンバーが判別可能な画像が必要となります。
タクシーを利用した場合、後にタクシー会社に問い合わせ、どこで載せてどこで降ろしたかの記録を取り寄せることもできますので、ナンバーの確認ができることは大きなポイントとなります。
契約前に必ず報告書サンプルを確認
反対に言うと、優良な事務所ほど丁寧な報告書を作成するということにもなります。
報告書を見ることは、後の不安を払しょくするだけでなく、
その事務所のレベルを推し量る上でも重要なポイントとなります。
これらのことも踏まえた上で、やはり探偵と契約をする場合は必ず事前に事務所を訪れ、報告書のサンプルを確認することが重要ということになります。
報告書のサンプルがなかったり、出し渋ったりする事務所は論外。
また見せられた報告書が簡易的なものである事務所も避けるのがベターです。
また、報告書に関してはその料金も確認しておくことをオススメします。
探偵の実力を証明するのはこの報告書になります。
そんな報告書を作成するのが有料の事務所は疑ってかかった方がいいかもしれません。中には簡易的な報告書は無料で、詳細な報告書は有料という事務所も存在します。
浮気調査に関して言えば、報告書は最後の砦。
簡易的な報告書では何の意味もありません。
報告書が有料になる事務所すべてが悪徳探偵とは言いませんが、あまりに高額な費用を請求されるようでしたら、他の事務所も探してみるといいでしょう。
無料でもしっかりと証拠能力を持った報告書を提出してくれる事務所は存在します。そういった事務所に調査をお願いすることをお勧めします。
浮気調査と報告書
浮気調査を依頼するということは、かなりの確度でパートナーが浮気をしている証拠を持っているはず。その限りなく黒に近い疑惑をハッキリ黒と断定してくれるのが浮気調査の報告書です。
ここでは主に離婚を決断するケースについて触れましたが、もちろん婚姻関係を継続していく場合でも、浮気は止めてもらう必要があります。
浮気をする人間は必ず言い訳をしたり言い逃れをするもの。
そんなパートナーに言い逃れをさせないためにも、詳細な報告書を作ってもらいましょう。
ちなみに離婚をせずとも、浮気相手に慰謝料を請求することは可能です。
そんな時にもこの報告書の証拠能力は重要なポイントとなります。
いずれの場合にも、高い費用を支払ってお願いする浮気調査ですから、必ず詳細な報告書を書いてもらえる事務所に調査をお願いしましょう。
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