離婚が子供に与える悪影響とは
子供に悪影響?両親が離婚することで子供に与えるデメリット
離婚は、子供の精神状態や未来に大きな影響を与えてしまう可能性があります。今回は、離婚が子供に与えるデメリットについて解説していきます。
離婚を検討されている方は、デメリットをしっかり把握し、子供に悪影響が
出ないようにしっかりとしたケアをすることを心掛けましょう。
両親の離婚が子供に与えるデメリット
@学校で嫌な思いをする
離婚をするとき、多くの場合は、女性側が子供を引き取ります。そうした場合、苗字が変わってしまうことになります。
「両親が離婚した」という事実はクラスメートや友達に
あまり知らたいことではありません。
からかわれたりすることはないにしても、
「○○ちゃんのご両親、離婚しちゃったのかな?」「なんで苗字変わったんだろう」と噂されたり、腫れ物にさわるような扱いをされてしまう場合があります。
とくに、小学生や中学生といった多感な時期に、家庭内のトラブルを友達に
知られてしまうのは恥ずかしく屈辱的に感じることすらあります。
離婚によってそういったデメリットを生じさせないために、
離婚の時期は充分に検討しましょう。
たとえば、小学校卒業や中学卒業のタイミングを見計らって離婚することで、新しい学校では新しい苗字でスタートすることができます。
すぐに離婚しなければならない場合を除き、離婚の時期については慎重に判断した方が子供への悪影響は少ないといえるでしょう。
A自己肯定感が低下する
両親が離婚することで子供に生じるデメリットに、自己肯定する力が低下する可能性があるというのがあります。
自己肯定感とは、「自分はこのままでいいんだ」「このままの自分で価値がある、
愛されるんだ」といった自分に対する肯定的な価値観のことです。
幼いころから両親に愛されて育った子供ならば、
「私はこのままで愛される」という自己肯定を簡単にすることができます。
しかし、両親が離婚したことで、「僕は捨てられたのでは」
「父(または母)は私のことを愛していないから去っていったんだ。
私には愛される価値がないんだ」と思いこんでしまう危険性があるのです。
自己肯定感が低くなると、その後の人生に多大な損失をもたらします。
たとえば、就職では、がんばっていい仕事に就こう、という気持ちがあったとしても、「自分にできるはずはない」と安易な道を選んでしまったり、面接で自己アピールができずにオドオドしてしまったりするかもしれません。
恋愛においてはさらに悪影響が懸念されます。
自己肯定感が低い男女は、「自分のことを大切にしてくれない人」を
恋愛相手に選びがちであり、自ら不幸になる選択をしてしまう可能性があるのです。
素敵な人が言い寄ってきてくれたら、「こんな人が私を愛してくれるはずはない」と思って避けてしまったり、付き合うことになっても、証拠もないのに浮気を疑ったりして、自ら進んで関係を壊しにいってしまったりすることもあるのです。
自己肯定感が低いために、「こんな素敵な人は自分には合わない」と感じ自分を大切にしてくれる人は避けて、自分のことを愛してくれず、邪見に扱うような人に心を惹かれてしまうことにもなりかねないのです。
自己肯定感は、大人になってから自力で高めていくことは可能ですが、
小さいころからの心のクセはなかなか治すことが難しいのが現実です。
こういったデメリットを生じさせないために、離婚することになったとしても、
子供に「愛されていなかったから離婚した」と感じさせないことが大切です。
離れて暮らしていても、定期的に交流を測ったり、きちんと自らの口から離婚の真相を伝え、子供に愛していると伝えましょう。
両親からの愛情がたっぷりと感じられたなら、たとえ離婚することになったとしても、子供は「愛されているんだ」という自己肯定感を失わずにすむでしょう。
B家庭・結婚にいいイメージが抱けない
両親が離婚している子供は、「幸せがずっと続く家庭」というイメージを抱きにくい、というデメリットがあります。
そのため、なかなか自分自身の家庭を築きたいという欲求がわかず、
交際がうまくいっても、結婚の話がでると尻込みしてしまう場合があるようです。
子供に幸せな家庭を築いてほしいと思うならば、まずは自分が幸せな家庭を作ることが大切ですが、離婚してしまっては、「幸せな家庭像」を見せることが難しいという面はあります。
ただし、離婚するよりも、喧嘩ばかりしている家庭に育った方が、家庭に対していいイメージは持ちにくいため、争いばかりの家庭をみせるよりは、すっぱり離婚してしまった方が子供のためだともいうことができるでしょう。
離婚したあと、将来子供に幸せな結婚生活をしてほしいと思うなら、
小さいころから、親戚などと積極的に交流し、「様々な家庭の形があること」を体感させる必要があるでしょう。
「喧嘩して離婚する家庭」がスタンダードではないと体感できたら、
子供が抱く家庭のイメージも悪いものだけではなくなるでしょう。
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