人が家出してしまう理由とは、周囲の理解と保護者が出来ること


小さくころ、家出をしたことがあるという人は少なくないでしょう。
親と喧嘩をしたときなど、プチ家出をした、というケースは珍しくありません。

また、大人になってからも、だまって家を出ていき、行方がわからなくなる場合もあります

今回は、家出をする理由にはどういったものがあるのかを解説していきます。

未成年(20歳未満)が家出をする理由とは?


まずは、小さい子供〜20歳未満の若者が家出をする理由を解説します。

理由1.家族関係での悩み(両親・兄弟との仲)

未成年者が家出をする理由の第一位が家族関係の悩みでしょう。

親は子供を選べませんから、折り合いが悪い両親に当たってしまった場合喧嘩は絶えず、家出をすることになったりします。

また、近年では離婚や再婚が珍しくなくなっているため、新しい家族に適応できずに家出をしてしまうというケースもあります。

いずれにしても、子供のころの家出は深刻なものではなく、数日で帰ってくることが多いようです。

理由2.家族以外の人間関係での悩み

子供のころは、学校が世界の全てかのように感じてしまいがちです

そのため、学校で友達関係がうまくいかなかったり、いじめたれたりすると、自分の存在意義を見失ってしまいがちです。

そういった状態になっていることを家族に悟られるのを恐れて家出をするケースもあります。

理由3.学業での悩み

学業についていくことができず、何もかも嫌になって家出をするケースもあります

家で勉強しろとガミガミ言われるよりは、友達とつるんでいた方が楽しい、という享楽的な気持ちから家出に踏み切る場合もあります。

成人が家出をする理由とは?


つぎに、成人が家出をする理由についても見ていきましょう。

理由1 生活苦・金銭問題

未成年と成人のおおきな違いは、自分の力で生活の糧を稼ぐ必要があるか否かです。

成人になれば、自分で自分の生活を支えていく必要がでてきます。
ただ、成人になれば自動的に稼げる大人になれるわけではなりません。

なんらかの理由で経済的に苦しくなってしまう人もいてそういった人のなかには、「もう家族の生活を支えていくお金がない」
「こんな貧しい生活は耐えられない。逃げ出したい」といった理由で、家庭から逃げ出してしまう人もいるのです。

理由2 家族関係の悩み(介護・恋愛)

成人であっても、未成年と同様に家族関係での悩みはつきません。
多いのは、介護についての悩みでしょう。介護は重労働です。

冷静に考えれば、お金を払って介護を外の人にしてもらった方がいいケースでも、「家族なんだから私ががんばらなければ」と周囲の助けを借りずにひとりで頑張ってしまうケースがあります。

介護や家事・仕事で消耗し、たちゆかなくなって、逃げ出してしまう場合もあります。

また、恋愛も成人の家出の理由になり得ます。

結婚している相手以外を好きになってしまったら、通常は、隠れて浮気をするか、離婚して再婚するかします。

ですが、何らかの事情で、そういったことが難しい場合は、かけおち同然に家を出てしまうケースもあるのです。

理由3 仕事関係の悩み

仕事関係の悩みから、家出をすることもあります。

一家の稼ぎ頭にとって、生活費を稼いで、自分が家庭を守っているということはプライドであり、生きがいであり、また、重荷でもあります。

仕事がうまくいかなくなったとき、「家族さえいなければ、仕事は続けなくてもいいんだ」と、仕事からも家族からも逃げ出してしまいたくなる人もいます。

家出をした人に対する対応


家出をしたくなる理由は様々あります。
では、家族が家出をした場合、どういった対応を取ればよいのでしょうか。

未成年者や、老人など、ひとりで生活していくのが難しい人が家出をした場合には、速やかに警察に届け出ましょう。

捜索願を出し、警察が、捜索が必要な「特異家出人」だと判断した場合、捜索が開始されます。

成人で、自分の意思で家出したことが明らかで、事件性がないと判断された場合には、捜索願を出したとしても、「一般家出人」だと判断され、積極的に捜索を行ってはくれません。

どうしてもすぐに見つけ出したいという場合は自分で探すか、探偵や興信所などに依頼する必要があります。

行方が全くわからない状態で探偵や興信所に依頼すると、数十万〜と費用が高額になりがちなので、注意が必要です。

ある程度自分で調べてから依頼するのが良いでしょう。

また、家出人が見つかった場合、頭ごなしに怒るのではなく、まずは家出をした理由をきちんとヒアリングしましょう。

家出をした理由が解決しない限り、いくら帰ってきたとはいっても、また家出されてしまう可能性は充分にあるのです。

家出をした理由をきちんと明確にし、家出理由を根本から解決しておく必要があるでしょう。


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