盗聴器がコンセントに仕掛けられる!盗聴犯の4つの手口とは?

皆様はこのようなコンセントタップ型の盗聴器があるのはご存知でしょうか?

1.トリプルタップ型盗聴器

2.コーナータップ型盗聴器

3.テーブルタップ(延長コード)型盗聴器


「聞いたことはある」「テレビでは見たことある」と言う方はいらっしゃるかもしれません。しかし、実際に本物を見たことのある方は、そう多くないと思います。
また、もし見たことがあったとしても、「盗聴器である」と認識はされていない可能性もあります。


私も弊社に入社するまでは実物の盗聴器を見たことはありませんでしたが、よく見ても通常のタップと見分けがつかず、感心した記憶がございます。


現在、ご自宅でコンセントにタップを挿してお使いの方は多いと思いますが、この 「コンセントタップ」を「盗聴器」として、あなたの声が盗聴されている可能性があるのです。

※補足ですが、壁面にあるのが「コンセント」、コンセントに挿して3口分配や延長する電気器具を「タップ」と呼びます。


特徴

どのタイプもコンセントに差し込むだけで使用できる。
タップが故障しない限り、コンセントからの電源供給で「半永久的に盗聴」が可能。
外観、性能ともには既製品のタップと同じなので、「見た目だけでは盗聴器と判別不可能」



これらの盗聴器が、普段見えない「食器棚の裏」、「ベッドに隠れたコンセント」、「タンスなどの衣装ケースの裏」に仕掛けられていたら、気が付くことは難しいですよね。


では、そんな盗聴の被害から身を守るための手段を考えましょう。
次の項目で、「見覚えのないタップを見つけた場合、それが盗聴器か確認する方法」をご説明していきたいと思います。

盗聴器か確認する為には

盗聴を行うには「送信機」と「受信機」という2つの機材が必要となってきます。


先ほどご紹介した「タップ型盗聴器」が「送信機」にあたります。

また、受信機は一般的なトランシーバーやラジオのような形をした機材をご想像いただければ大体間違いありません。


仕掛けた送信機で周囲の声や物音を拾い、受信機でその声や音を聞くと言う簡単な仕組みです。

そのため、盗聴被害に遭っている方が受信機を購入すれば、ご自身でご自宅に仕掛けられた盗聴器の音を聞くことができるかもしれません。


「じゃあ、受信機を購入してご自身で調べてみよう」とお思いになるでしょうか。
しかし、少々お待ち下さい。盗聴器にも様々な種類があり、どれでも良いと言うわけではないのです。


盗聴器にはいくつも周波数があり、その周波数に対応した受信機が必要となります。

盗聴器は、基本的に音声の送信に使う周波数が決まっています。しかし、それは盗聴器ごとに異なるのです。


今回は、コンセントタップ型の盗聴器について、使用されやすい周波数や、そのほかの特徴を記載させて頂きます。

トリプルタップ型盗聴器


信号タイプ アナログ
UHF帯盗聴波 Ach 398.605MHz 、Bch 399.455MHz 、Cch 399.030MHz
受信可能距離 30m〜100m程度

安価なタップ型の盗聴器は、たいていアナログの信号タイプのものが使用されています。また、盗聴した音声を受信できる範囲も、そう広くはありません。


また、「Ach」「Bch」「Cch」の3つの周波数がよく使用されており、この3チャンネルに対応する受信機があれば、盗聴音声を聞き取れる可能性が高くなります。


しかし、この3チャンネル以外にも盗聴に使われている周波数はいくつも存在しています。


そのため、 「Ach」「Bch」「Cch」以外の周波数が使われている盗聴器が仕掛けられていた場合は、別の受信機が必要になるでしょう。

盗聴器の存在を網羅しようとすると、とても現実的とは言いづらいです。


受信機を購入したお客様の事例


以前、ご自身で受信機を購入したあとで、弊社に盗聴器発見調査を依頼されたお客様がいらっしゃいました


私が確認したところ、その受信機は実際の盗聴器には反応せず、盗聴器でないものに反応(「キーン」と言うハウリング音)してしまう、いわゆるはずれ商品だったのです。


その時反応した場所は、天井に設置してあるLED照明でした。
正常に機能しない受信機は余計な不安や混乱を与えますので、購入するのであれば、よくお調べになって評判のいいものを購入される事をおススメします。


では実際どのような時に盗聴器が仕掛けられやすいか、実例に基づきご説明したいと思います。


タップ型盗聴器を仕掛ける4つの手口

「戸締りは必ずしているから大丈夫」「オートロックだから大丈夫」と思っている方でも、これらの盗聴器が仕掛けられている可能性は十分あるのです。


1〜4の方法で盗聴器が仕掛けられたとしたら、そうそう気付くことは出来ません。


引越し業者や配送業者の場合は、手袋をして作業する事が多いので、もちろん盗聴器から指紋も出てきません。


知らない間に盗聴器が仕掛けられ、もし盗聴器に気付いたとしても、その頃にはもはやいつ誰に仕掛けられたかものかわからなくなっているでしょう


盗聴犯は、気づかれないであろう穴を狙ってくるのです。

では、実際に仕掛けられていた場合の対処は、どのように行えばいいのでしょうか。


コンセント型盗聴器を発見する方法


コンセントタップに仕掛けられた盗聴器を発見する方法としては、盗聴器発見器がよく使われます。

先程事例で触れたはずれの受信機のような製品もあるのですが、そうでない製品もたくさん販売されています。


コンセントタップに仕掛けられた盗聴器の多くは、盗聴6波が使われています。
先程紹介したA、B、Cそれぞれのチャンネルに、もう3つの周波数を加えたものをこう呼びます。
市販されている盗聴器発見器のほとんどが、盗聴6波を感知することができるタイプです。


盗聴器発見器には盗聴器が発信する電波を「感知」するタイプと電波を「傍受」するタイプの2種類があります。

初心者でも使いやすくて手頃な盗聴器発見器は、電波を感知するタイプの盗聴器発見器です。


盗聴6波に対応した感知タイプの盗聴器発見器なら、盗聴器発見器のスイッチをONにして、タップに近づけるだけで、盗聴電波が出ているのか判断することができます。

また、感知タイプの盗聴器発見器は、販売価格も高額ではないため、1つ5,000円前後で購入することが可能で、安い機種を選べば1,000円からのものもあります。


一方で電波を傍受するタイプの盗聴器発見器は、盗聴器が発信する盗聴音声の内容を聞くことができるものです。


盗聴の音声を聞くことができるということは盗聴を特定する利点となりますし、盗聴6波以外の周波数を傍受可能なものも多いです。

ただし、電波を傍受するタイプの盗聴器発見器は、周波数を自分で設定する必要があるものが多く、初心者ではうまく使えないことがあります。


盗聴器の周波数の特定には盗聴に対する知識も必要です。


簡単に盗聴器を見つけたいという場合は、傍受タイプの盗聴器発見器よりも、感知タイプの盗聴器発見器のほうが扱いやすいでしょう。


盗聴器を見つけた場合


では、上記のような盗聴器発見器を使用して盗聴器を見つけたら、どのような対応をすればいいのでしょうか。


とても不安で混乱されるかもしれませんが、まずは一度落ち着いて、そっと離れた上で状況を整理しましょう。


一番注意して頂きたいのが「盗聴器をすぐに取り外さない事」です。

盗聴しているということは、調査をしているという状態を相手がわかっているかもしれません。
リアルタイムで聞いていないとしても、取り外されたらさすがに犯人にも伝わってしまいます。


結果、盗聴器を取り付けた犯人が再度自宅に侵入したり、ヤケになってあなたに危害を加えるかもしれません。
犯人を特定したい場合にも、盗聴器に気付いた事を悟られると、相手が「証拠隠滅」や「雲隠れ」する可能性もあるので、犯人特定がより難しくなってきます。


まず警察に連絡し、指示を仰ぎましょう。

今回紹介したタップ型の盗聴器ですが、数年前からかなり市場に出回っています。
似たような系統のアナログ式盗聴器は、年間販売台数40万個以上とさえ言われているのです。


また、主力の販売元はネット通販です。


スマホの普及でネット市場がさらに拡大したため、現在では正確な販売台数を数えることは難しいですが、年々販売台数が増加していると言われています。

しかも実際に発見出来ている盗聴器の数は販売数の1割にも満たないのです。
残りの9割以上が、どこかに仕掛けられたままの状態になっているという可能性を示唆しています。


発見された盗聴器の3割程が、一般家庭やマンションの中に仕掛けられているというのですから、もはや他人事ではありません。


今回はコンセントに関わるお話でしたので補足させて頂くと、盗聴器の中には「コンセント内部に仕掛ける盗聴器」も存在します


コンセントカバーを開ける人はあまりいないので普通に生活しているだけでは、まず見つけることは出来ません。

もし仮に受信機を使って発見できたとしても、コンセント内部は資格のない人間が触ってはいけません。


危険な作業なので、2種電気工事士以上の資格が必要になってくるのです。


盗聴器の捜索準備から発見後の対応まで、お一人で全てを行うのは大変な労力を要します。
対応を間違えると大事になってしまうこともありますので、弊社のような業者に、ぜひお気軽にご相談下さい。


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