人探しの難しさを決めるのは、行方がわからなくなった「原因」

「行方がわからなくなった相手がいます。
人探しを自力でやる方法を教えてください」 という質問が届いています。
警察やプロの探偵に頼らなくても探せるのでしょうか?

探せるかどうかは、行方がわからなくなってからの「期間」と、その「原因」によって難易度が大きく変わってきます。

失踪からの期間は短いほど探しやすいと想像できますが、原因とはどういうことですか?

一般的に、トラブルが原因で逃げている人は自力で探すのが難しくなります。

トラブルといえば借金問題ですか?

そうです。
または恋人の暴力から逃げ出した女性など、お金が絡まないケースも含まれます。
こういったトラブルが原因の人探しは相手が痕跡を消そうとするため、自力で見つける方法も限定されてしまいます。

逆に、そんな事情がない人は探しやすいのですか?

「昔の同級生と何年か疎遠にしているうちに引っ越してしまった」などは、人探しのなかでも自力で解決する方法が多いケースと言えます。

家族が家出した場合だと、探しやすさはどのくらいでしょう?

状況にもよりますが「借金での失踪」と「昔の同級生の引っ越し」の中間くらいに位置します。
行動範囲が狭い子供の家出などは、比較的探しやすい傾向があります。

所在不明な期間の短さ、トラブルの少なさ、ほかにはどんな要素で人探しの方法が変わってきますか?

探す側と探される側、お互いの接点は多ければ多い方が自力解決しやすくなります
たとえば同居家族の場合、 家出した子供がどこへ向かうか、誰を頼るのかが比較的予想できるはずです。
遺留品もチェックしやすいですから、赤の他人が探すよりは難易度が下がると考えられます。


遺留品や人間関係、SNSから行き先を調べる

では具体的に、どのように自力で人探しをすればいいのか方法を教えてください。

優先して試したい方法は、いなくなった相手の痕跡を調べることです。
本人が残していった物、たとえばパソコン、スマホ、手帳、書類などに移動先のヒントが隠されている場合があります。
領収書やカーナビの移動履歴なども、参考になるかもしれません。
とにかく1つでも多くの情報を揃え、そこにどんな痕跡が含まれるか吟味することです。

インターネットは活用できませんか? 人探し掲示板がいくつかあると聞きましたが。

いわゆるインターネット上の「人探し掲示板」「人探しコミュニティ」などは、情報量も正確性も優れているとは言えず、積極的にお勧めはできません。

インターネットは役に立たないということでしょうか。

SNSはかなり有効だと思います。
Twitter、Facebookなどで本人のアカウントを知っていれば、 書き込み内容から行き先を予測できる可能性があります。
また、トラブル性がまったくない昔の同級生を探すだけでしたら、 SNSアカウントを検索して直接コンタクトを取れば解決します。

SNSにアップされた写真などもヒントになりそうですね。

写真は、風景から場所を推測するだけでなく、もっと特殊な方法で人探しの役に立つ場合もあります。

どうすればいいのですか?

撮影したスマホの設定によりますが、撮影した位置情報が写真ファイルに埋め込まれていることがあります。
「メタデータ」「EXIF情報」などと呼ばれる情報で、撮影日時や場所が含まれます。

その情報は簡単に見られますか?

パソコンの画像ビューアソフトで見ることができるはずです。
ソフトによって見方は異なりますが、 EXIF情報を表示する方法がヘルプファイルなどに書かれていると思います。

そんなに難しくなさそうですね。

iPhone用の「PhotoCheck」のように、EXIF情報からの位置サーチに特化したアプリも出回っています。
もし探している人の撮影した写真をSNSやメールで見つけたら、こうした方法で撮影場所を調べてみるのも良いでしょう。

それ以外に自力で人探しする方法はどんなものがありますか?

探したい相手の人間関係を利用することも大切です。
SNSに比べれば古典的ですが、オーソドックスな人探し方法だけに安定しています。

友達に聞いてみる、などですか?

はい。
プライベートの交友関係、職場や学校といった所属先の人間関係、これらをもとに聞き込みしたり、ビラ配りをするのが基本です。
家出した子供を探していたら、「実は近所に住む同級生のところに泊まっているだけだった」といったケースもありますから、 身近なところほど油断せず重点的に探してください。

借金など大きなトラブルがある失踪者は、今教えていただいた方法で探せますか?

「遺留品をヒントにする」「職場や学校の人間関係からたどる」という基本的なところは同じです。
ただ本人が遺留品を残さないようにしている、転居した先で名前を変えている可能性などもあり、 自力で人探しする方法が限定されやすいという相違点があります。

引っ越した相手の住所をピンポイントで探せる、裏ワザのようなものはないでしょうか?

相手の転居先が大まかに予想できる場合、電話帳に掲載されていれば所在を直接調べることができます。
また、家族であれば役場で住民票を取得することができますから、いなくなった相手が転居先で住民登録をしているなら、 その場所を知ることも可能でしょう。
ただし限定的な場面でしか効果を発揮しない方法ですので、やはり地道に調査するのが基本です。

自力で探す方法からちょっと離れますが、警察に探してもらうことはできますか?

捜索願を出せば、本人を発見したときに連絡をもらうことはできます。
しかし事件性がない場合、あまり積極的には動いてくれません。

プロの探偵に調査を依頼するメリットはありますか?

探偵は費用がかかりますが、調査の経験とノウハウ、投入できる人員数、機材などが豊富ですので、 メリットは十分にあります。
特に所在が分らなくなって長期間経った、トラブルで逃げているなど難易度が高いケースでは、 探偵の力を借りたほうが確実性は高いと言えます。

人探しの調査料金はどのくらいかかるのでしょうか?

人探しは浮気調査などと違ってケースバイケースな部分が大きく、 「相場がいくら」とは決められません。
とはいえ料金があまりに不透明だと心配ですから、 「どんな範囲でどの期間調査して、料金はこれだけになります」「見つからないリスクもあります」 など納得いく説明をしてくれる探偵社を選ぶべきでしょう。

悪質な探偵社もあったりしますか?

依頼者の焦る気持ちにつけ込んで強引に契約をさせたり、 不当に高い金額を請求する探偵社の被害は、業界内でもたびたび耳にします。
できるだけ複数の探偵社で見積もりを出してもらうことを強く推奨します。

少しでも費用を安くするにはどうすればいいでしょうか?

探偵へ依頼するとき、自力で集めた有力な情報があれば、 その分の料金を安くできる可能性は十分にあります。
安くなるだけでなく、成功率のアップも期待できます。

ということは、自力で調査したのは無駄にならないのですね。

そうです。
どの範囲まで、どんな方法で自力の調査をしてみたか。
どこまでの情報を集めるのに成功したか。
それらをまとめてから探偵社へ相談に行くとスムーズでしょう。


人探しに成功しても、まだ終わりではない!?

自力で調べたり、探偵の力を借りたりして相手を探すことができれば、これで一件落着になるのですね。

いいえ。
探偵としての経験からいえば、まだ完全に終わりとは言えません。

どういうことですか?

家出や失踪をした人は、一度探し当てても、またいなくなるケースが多いからです。

同じ人が何度もいなくなるのですか。

弊社へ依頼してきた時点で2回目、3回目の家出ということは実際あります。
また、弊社に人探しを依頼して成功した人が、何ヶ月かするとまた同じ対象者を探すため依頼してこられることもありました。

そんな事態を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

家出や失踪をする原因を取り除くことが欠かせないでしょう。
その根本を解決できない限り、 何度でもいなくなってしまう可能性があります。
もちろん簡単な話ではなく、人探しそのものより困難かもしれません。
しかし家族や友人などが協力して、辛抱づよく取り組んでいくべきだと思います。




▲ ページ先頭へ
Akai探偵の料金表、浮気調査の実例