離婚に応じてくれない夫婦を説得する方法
離婚に応じてくれない夫や妻を説得する良い方法とは
結婚がふたりの意思がないとできないものであるのと同様に、離婚もふたりの意思がなければそう簡単にできるものではありません。
今回は、離婚に応じない妻や夫を説得する方法についてご紹介していきます。
離婚に応じてくれない理由とは?
離婚の説得方法をご紹介する前に、離婚に応じてくれないのはどういったケースがあるのか、についてみていきましょう。
まだ妻に恋心があり、別れを告げられることで失恋のように感じてしまい、妻と離婚しなければならないことを受け入れることができない場合があります。
愛しているが故に、一緒に暮らしたい、夫婦として危機を乗り越えていきたい、と考えている相手を説得するのは心身ともにパワーが必要になってきます。
もう愛情はないけれど、世間体を気にして離婚だけは避けたいと考える夫婦もいます。
世間的には、結婚は祝福されるべきもの、幸せに至る道だと考えられており、離婚は結婚が失敗したものであり、残念なもの、心に傷を残すものだと考えられがちです。
そのため、離婚=人生の敗者、恥、人生の汚点、だと考える人もなかにはおり、「他人から人生の落伍者だとみられたくない」あまり、愛してもいない相手との結婚生活にしがみつく場合もあるのです。
突然ほかに好きな人ができたから別れたい、と言われた場合、相手に愛情がなくても、「俺・私を傷つけて、自分だけ幸せになるなんて許せない」という気持ちがふつふつと湧いてくる人もいます。
心に憎しみがうまれ、妻や夫を自由にしてなるものか、と離婚を拒むケースもあるのです。
専業主婦(夫)の場合は、離婚後、経済的に困窮する可能性が高くなります。
離婚したら生活費を定期的に入れてくれる人がいなくなる、と感じた場合や、自分では生活費を稼ぐ自信がない場合などは、離婚を快く受け入れられない場合が多々あります。
子供が小さく、両親が揃っていた方がいいと考える場合には、離婚を渋る場合もあります。
離婚に際して、親権、面会権、養育費、財産分与、慰謝料の面で折り合いがつかない場合は、離婚を拒否されてしまう可能性があります。
離婚に応じるように説得する方法とは?
次に、離婚に応じるように説得する方法について確認しておきましょう。
まずはしっかり自分の意思を自分の言葉で伝えましょう。
基本はふたりで話し合って離婚を決めることが望ましいといえます。
じっくりふたりで話し合いましょう。そして、離婚の意思が揺るがないという姿勢を見せましょう。
離婚後の準備を始めるには、新しく住む場所を探したり、専業主婦(夫)の場合は仕事を探し始めたり、話し合いで離婚が難しそうな場合は弁護士を探したりしておくとよいでしょう。
相手が離婚後の生活に不安を感じている場合には、財産分与をしっかり行うことや、養育費をいくら払うのか、などを伝えて安心感を与えましょう。
子供のことで離婚を渋られている場合には、子供が小学校を卒業するタイミングで離婚する、など子供の生活に離婚の影響が最小限になるよう配慮した提案を行いましょう。
どちらかの浮気が原因で離婚したい、と考えている場合は、不倫の証拠を突きつけて、離婚を拒否できない状態にまでもっていきましょう。
離婚に応じるよう説得するときのポイントとは?
次に、離婚に応じるよう説得するさいのポイントについて解説します。
感情的になってしまっては話の収まりがつかなくなります。
お互い冷静に話し合える時間を選びましょう。
ふたりでの話し合いが困難な場合は、信頼できる第三者や弁護士などに立会いを頼みましょう。
話し合って合意に至った内容については、離婚協議書や内容証明など、きっちり書面に残しておきましょう。
協議離婚(ふたりが話し合っておこなう離婚)が難しい場合は、調停や裁判なども見据え、準備をしておきましょう。
離婚の説得は焦らず納得する方法を探す
今回は、離婚に応じない妻や夫を説得する方法をご紹介してきました。
離婚は時間・お金・労力がかかります。
焦って離婚を急いでは、相手の感情を逆撫でするだけです。
じっくりと計画を立てて、誠意を持って説得にあたりましょう。