浮気調査にGPSを使うなら、使い方と注意点を確認しよう。
GPSを使った浮気調査の方法と、意外に多いGPSの間違った使い方
GPSとはその人が現在どこにいるかを確認できる便利な信号です。
小学生などのお子さんや、放浪癖のある高齢者などに持たせておけば、連絡がなくなってもすぐに捜索することができます。
つまり、浮気の疑いがあるパートナーの行動監視にも十分な威力を発揮できるということ。
しかし、一般的にこのGPSを積極的に持ちたがる人はいません。
持たされるということは、パートナーから浮気を疑われているということになり、常に監視をされるということですから、嫌がるのは当然です。
それでもどうしても相手の動向を確認したいとなれば、取る手段は秘密裏にパートナーにGPSを持たせることでしょう。
特に浮気調査では、GPSを活用することが多いです。今はネットで比較的安価にGPSを購入することもできるので、GPSを使って自分で浮気調査をしようという人も増えています。
しかし、GPSにはやってはならない「間違った使い方」があります。使い方を間違うことで、パートナーに浮気調査をしていることがバレてしまったり、違法行為として罰せられたり慰謝料を請求されるようなトラブルに発展することが少なくありません。
今回は、GPSをパートナーに気づかれないように正しく活用して、自分で上手に浮気調査をする方法を紹介します。
GPSをパートナーに持たせる方法
さて、秘密裏に相手にGPSを持たせたい場合、どのような方法があるでしょうか?
真っ先に考え付くのは、スマホを利用することだと思います。
最近はGPS追跡アプリや、監視アプリなどの浮気防止アプリが豊富にあります。
しかし、これらを使うのはあまり現実的ではありません。
パートナーのスマホには、ほぼ間違いなくロックが掛かっているはずで、そのパスコードを知らなければスマホを開くことさえできません。
運よくスマホを開けたとしても、アプリをインストールするために別のパスワードが必要になるケースが大半、インストールという行為そのものが至難の業なのです。
何より、勝手に他人のスマホにアプリをインストールすることは違法であり、夫婦間でも「不正指令電磁的記録供用罪」に問われることがあります。
では、どうするのか?
もっとも簡単なのは、パートナーが利用するものにGPS機器を仕掛けることでしょう。
GPSを仕掛けるのに適した場所
GPS機器を仕掛ける場所に下記のような場所があります。
- 自家用車
- バイク
- パートナーがよく利用するバック類
それ以外にも、パートナーが浮気する時に持参しそうなものに仕掛ける方法があります。
方法のポイントとしてはGPSを仕掛けても目立つところではない場所、また、GPS機器を仕掛けるスペースがあることが前提です。
それらの点を踏まえ、GPS機器の取り外しも考慮に入れると、車やバイクに仕掛けるのがベストです。
今回は、車にGPS機器を仕掛ける方法を解説したいと思います。
車にGPS機器を仕掛ける
パートナーが車を所有している、または仕事やプライベートで個人的に車を使うことが多い場合に、自家用車にGPS機器を仕掛ける方法が有効です。
つける場所としてオススメなのは、トランクルームの目立たない場所や、車体の下などの車外です。
小型なGPSも多いため、車内に隠すという選択肢もありますが、車内に仕掛けてしまうと万が一見つかってしまったときに犯人が身内であることがわかってしまうリスクがあります。
車の現在地さえわかればいいので、リスクの少ない場所を選びましょう。
車外に取り付ける際には、GPS機器が脱落しないように対策が必要ですが、ネット通販などでGPS機器と一緒にネオジム磁石が販売されていますので、それらを使って車体の下にGPS機器を取付けます。
リアルタイム型とロガー型
一般的なGPS機器の種類には2種類あります。
ひとつはリアルタイムでGPS信号を発信し、PCなどでチェックできる「リアルタイム型」。
もうひとつは機器にGPS履歴を記憶し、後に回収してデータを吸い出すことで、設置期間中の行動をチェックする「ロガー型」です。
浮気調査にどちらが適しているかというと、一概にどちらともいえません。
リアルタイム型とロガー型それぞれにメリット・デメリットがあるので、浮気調査の方法や目的で選ぶことになります。
では、双方のタイプのメリットやデメリット、特徴などを確認しておきましょう。
リアルタイム型のメリットはその名の通りリアルタイムでパートナーの居所が把握できるということ。
GPS機器の現在地を、自宅のPCやスマホで確認することができます。
パートナーの怪しい行動を逐一チェックできますので、例えばラブホテルや見覚えのないマンションなどにパートナーガいるようでしたら、現場に駆け付けることで、浮気の証拠となる写真や動画を撮影できるかもしれません。
探偵に依頼して行う尾行を、このGPS機器ひとつで行うことができるということになります。
しかし、デメリットもあります。
- 価格が高い
- GPS機器が見つかったときに誰が仕掛けたかバレやすい
- 圏外を記録できない
1つ目のデメリットとして、リアルタイム型のほうがロガー型より高額という点があります。
通販サイトでは1万円台から購入できるものもありますが、それは本体機器だけの価格。
リアルタイム型は電波を飛ばさないと使えないため、別途電波を飛ばすためのSIMカードを契約・購入する必要があります。
最初からSIMカードとセットになっているものをレンタルする人も多いですが、
レンタルの場合の料金相場は1日5,000円程度。
レンタル期間が長くなるほど日割り料金は安くなることが多いため、1週間借りて25,000円程度、1か月借りて50,000円程度になります。
1週間探偵に尾行してもらうよりははるかに安くつきますが、万が一GPS機器を発見されてパートナーに破棄されてしまった場合、レンタル会社に補償金を支払う必要性があるので注意が必要です。
2つ目に、誰が仕掛けたのかがバレやすいというリスクが挙げられます。
リアルタイム型は逐一位置情報を取得するため、多くの場合はご自身のパソコンやスマホに専用のアプリを入れて使用します。
相手に問い詰められたときに、インストールしているアプリがあれば、言い逃れすることができなくなります。
3つ目に、圏外を記録できないという点があります。
リアルタイム型は電波を使って追跡するため、電波がない場所では追跡できません。そのため、相手が圏外に入ってしまうと、位置情報を得ることができなくなってしまいます。
ロガー型のメリットはネット通販などでも比較的簡単に購入でき、値段も安価な点です。
価格も6000円前後からあり、リアルタイム型のように別途契約・購入が必要ということもありません。
また、リアルタイム型と違って電波を使わないので、圏外も記録可能です。アプリを使わない分、あなたが仕掛けたという証拠も残りにくいです。
ですが、デメリットもあります。
- 位置情報の確認にはいちいGPS機器を回収する必要がある
- 浮気の瞬間を押さえることはできない
ロガー型の場合、GPS機器を回収しないとGPSのログを確認できないので、手間がかかります。
また、リアルタイム型のように、浮気現場を追跡・乗り込むということもできません。しかし、使い方次第では十分浮気調査に活用できます。
たとえばパートナーが言っていた予定と実際の位置情報が違っていれば、浮気をしている可能性が高くなります。
また、1〜2週間継続してチェックすると、曜日や場所に行動パターンが見えるかもしれません。
ロガー型GPS機器は、すぐに浮気の証拠を掴めるものではありませんが、浮気の可能性を確認したり、浮気を疑われる場所などを特定できる可能性があります。
GPSの間違った使い方
GPS機器は浮気調査で証拠集めに役立ちます。
ただし、GPS機器にできるのはあくまでも「浮気調査の手助け」まで。
- ・GPSのデータだけで浮気を追求してはいけない
- ・GPSで集めたデータを違法行為に利用してはいけない
上の2つを肝に銘じておきましょう。
GPSで位置情報を追跡した結果、パートナーがラブホテルに行っていたことがわかっても、裁判の場ではこのデータは証拠として採用されません。
GPSはあくまで位置情報だけなので、その車に本当にパートナーが乗っていたのかどうかを証明するものではないからです。
また、パートナーに「駐車場で休んでいただけ」などと言い逃れをされても、それを嘘だと証明することができません。
GPSで得たデータを元に、浮気現場を特定して、浮気の決定的な瞬間を証拠として写真や動画に収めることで、初めて浮気の証拠といえます。
GPS機器は、あくまでもその浮気の証拠写真や映像を手に入れるための手段だと覚えておきましょう。
また、GPSで得たデータを使って脅迫などの違法行為はいうまでもなく犯罪です。そのような不正利用は絶対にしないでください。
実際にGPSを仕掛ける際にも注意点があります。
- ・回収が難しい場所には取り付けない
- ・目立つ場所にGPSを取り付けない
- ・車の防犯センサーに注意して、GPSを仕掛ける
- ・車内に仕掛けると誰が仕掛けたか言い逃れができなくなるので注意
- ・浮気相手など赤の他人の敷地に入ることや他人の所有物にGPSを取り付けると違法性が高い
- ・GPSを取り付ける際に物を改造したり壊したりしてはいけない
GPSを使った浮気調査で失敗してしまう主な理由は、仕掛け方にあります。
仕掛ける場所が甘くてすぐに見つかってしまう、仕掛けたものの回収ができなくてデータが引き出せない、仕掛けようとしたら防犯センサーに引っかかってしまって結果的にバレてしまったなど。
そうしたトラブルを引き起こさないためにも、仕掛ける場所はしっかり吟味しましょう。
GPS機器を身内の自動車や荷物、洋服などにGPSを仕掛ける分には、基本的に法に問われることはありません。
ですが、プライバシー侵害で民事的に訴えられたり、ストーカー規制法の「無断でGPS機器を取り付ける」等に抵触する可能性はあります。
《パートナーに仕掛ける場合》
浮気相手はまったくの他人なので、車や荷物などにGPS機器を仕込むのはそれだけで違法行為になりえます。
抵触する可能性のある罪状
住居侵入罪 | GPSを車などに仕掛けるために相手の敷地に侵入したような場合 |
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器物損壊 | GPSを仕掛けるために車に傷がついたりした場合 |
ストーカー規制法 | 無断でGPS機器を取りつけ、位置情報を取得した場合 |
など
たとえGPSを仕掛けたことで罪状に問われなくても、違法行為によって入手した証拠は裁判では認められません。
GPS機器を使って浮気調査をする際は、法に触れない範囲で慎重に行いましょう。
GPSオススメ活用法
GPS機器を使った浮気調査をどんな風に活用したらいいのでしょうか?
オススメは、GPS機器を一定期間設置し、パートナーの行動パターンの分析に利用することです。
浮気調査を探偵に頼む場合、パートナーの行動パターンを分析するために予備調査を行うことがほとんどえす。その分、費用が余分にかかります。
ですが、あらかじめ行動パターンが割れていれば予備調査の必要はなく、その分調査費用を抑えることができます。
先にも触れた通り、GPSのレンタル料や購入代金に比べ、探偵の調査料金はかなり高額になりますので、その分をGPS機器で代用し、費用を抑えるのがベターといえるでしょう。
浮気調査に大事なのは、確固たる証拠です。特に裁判や慰謝料請求を検討している場合は、証拠なしには勝ち取ることはできません。証拠取得は素人には難しいため、プロに頼むほうが賢明です。
パートナーが浮気をしているかもしれないと思ったら、まずはGPS機器でパートナーの行動をチェック。
浮気の可能性が高まったらそのデータを持って探偵事務所に依頼、というがスマートな浮気調査の手順かもしれません。