熟年夫婦が離婚する場合の問題点とは?熟年離婚の準備


近年、長年連れ添った夫婦が離婚する、いわゆる熟年離婚が増えてきています。
今回は、熟年離婚の方法について解説していきます。

熟年離婚について考えている方はぜひチェックしてみてください。

熟年離婚の原因は?


熟年離婚とは、夫婦が中高年になったときに離婚することです。
離婚を考える原因は様々ですが、主に下記の原因が考えられます。


熟年夫婦が離婚する場合の問題点は、経済的自立

熟年離婚することによって、性格の合わない相手との同居を
解消できるというメリットがありますが、いいことばかりではありません。

これまで、主婦(主夫)をしていた場合、経済的に一人ではやっていけないという問題点があります。そういった場合は、離婚をする前から経済的な自立に向けてハローワークに通うなど、準備を行っておく必要があります。

1. 離婚後の生活を考える


次に、具体的に熟年離婚の準備について解説していきます。

熟年離婚をする前には、まず離婚後に生活していけるのかを考える必要があります。財産分与はいくらになるのかに加えて、これまで外で働いていなかった人は、経済的基盤を見つけるための仕事を探す必要があります

2. 話し合いをする


離婚後にある程度生活していけそうだと分かったら、離婚に向けての話し合いをはじめましょう。

財産分与に関しては、話し合いで決めることができれば一番スムーズです。

熟年離婚の場合、退職金・年金も財産分与に入ります
また、注意すべきなのは、マイナスの財産、つまり借金なども財産分与の対象となるということです。

3. 話し合いで決着が付かない場合は、離婚調停を申し立てる


話し合いで財産分与について合意に至らなかった場合は、離婚調停を申し立てましょう。

離婚調停は、家庭裁判所に申し立てますが、そのためには、下記の書類を揃える必要があります。

夫婦関係調整調停申立書

夫婦関係調整調停申立書は、裁判所の運営するホームページでダウンロードすることができます。離婚を申し立てる理由などを記入します。

照会回答書

照会回答書も裁判所の運営するホームページでダウンロードすることができます。
照会回答書には、以下のような質問が記載されています。

事情説明書

事情説明書も裁判所の運営するホームページでダウンロードすることができます。
事情説明書を記入する際には、以下のような質問に回答する必要があります。


申立人および相手方の戸籍謄本

戸籍謄本は免許書や住民票に記載されている本籍地で管理されているので、離婚の申立を行う人と相手方の本籍地のある役所でそれぞれ取得する必要があります。

年金分割のための情報通知書

年金分割のための情報通知書は、夫が公務員の場合共済組合で、夫が会社員の場合日本年金機構で入手できます。

取得には、年金分割のための情報提供請求書を提出する必要があります

離婚調停を進めるためには、上記の書類をあらかじめ準備しておく必要があります。


離婚の準備は早めに始めよう

話し合いで決着がつかないと予想される場合には、離婚調停に向けて準備を行っておくとよいでしょう。

離婚調停でも決着が付かなかった場合や、「3年以上、配偶者から連絡がない。居場所も分からない」といった事情がある場合などは、裁判を行うこともあります。

ただし、裁判には時間と費用がかかることになるため、できるならば離婚調停で決着をつけることが望ましいと言えるでしょう。


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